コペン試乗 † 
GRコペン CVT 140Km † 
- 概要
2023/03
「コペン GR SPORT CVT 走行6万Km」をレンタカーで借りることが出来た
ワインディング中心に140Km走ったNB6C(AT)オーナー目線の感想
- スタイリング
現行コペンでは一番好み
写真で見るよりさらに良く見えた
写真で見た際のルーフのイマイチ感もあまり気にならなかった
純正タイヤがリムからはみ出るほどむっちりしててカッコいい
空気圧が260とかなり高い設定だったが走った感じ固くはなかった
- 室内
狭いは狭いがそもそも軽自動車だしスポーツカーのつもりなので特に気になるほどではない
167cmで頭上のクリアランスは手のひら3枚分
目線はAピラーのトゥイーター中央やや下あたりで、地面から約108cm
丁度いい高さでここから下げる必要性は感じなかった
シートベルトはストレスなく使用できた
メーターパネルはカッコいいし見やすい
暗い所で光ってくれるのに驚いた
個人的に速度計はこのように実用領域の0-100Km/hを多めにとっている方が好み
推定燃費が見られるのが楽しい
ルーフのトップロックがロードスターと同じ
室内灯も同じかも
- ポジション
テレスコが無いのでステアリングに合わせるとシートを結構前に出すことになる
そうすると膝がまがってしまい右足がちょっと疲れる
オーナー諸氏はやはりペダルとステアリングのアンバランスに苦心しているようでステアリングアダプタを挟んだり、ステアリングを交換したりして対応している模様
ペダルがちょっと左に寄ってるが、足元右側に余裕があるので自分の足優先で合わせられる
ペダルカバーで少し右側に拡張してやればベストか
左足は空間が作ってあって自然な位置
- 純正レカロのセミバケ
良いホールド感があり、フルバケに換えなくてもこれで良いと感じた
ただし、この車両は6万Kmの走行で座面が経たってるのか尾てい骨が痛くなった
- 乗り降り
シートをある程度下げる必要がある
スカッフプレートの手をかける場所はもう少しだけ後ろが良い
結構気を付けたつもりでもスピーカー付近を蹴ってしまう
- ステアリング
形状は好みだが微妙に大きく感じる
センター付近にいくらか柔らかさを感じる
ロードノイズやフィードバックは感じられなかった
他のグレードとセッティング違うらしいが、この操舵感は特に違和感もなく好印象
- 走行全般
視界良好、フェンダーの盛り上がりがちょっと良い感じ
アイドリングストップを切ってもブレーキ中は制御されてるらしく信号待ちでも静か
FFなので後ろから押される感じはないが前輪が地面をつかんで曲がっていく感じも面白い
乗り心地がとても良くサスが動いてる感じがする(自分の車の乗り心地が悪いという話はある)
タイヤの幅が狭いせいか、地面をがっちりつかんで走ってる感じはしない
不安があるというわけではなく、いい意味で軽快
- 騒音
最近の車らしく静か
フロントガラスとルーフの間にあるゴムが劣化しているとルーフがちょっとした振動でカタカタ鳴る
トップロックを抑えて鳴りやむようなら、トップロックの調整ボルトを1ノッチだけ回すと治る
- Dモード
最近の車らしく静かで体感速度が低くすいすい走る印象
エンジン音やマフラー音も静かなのでうっかり速度が出やすい
CVTのせいか自然に静かになめらかに加速、減速する
のんびり流したい気分の時は最適
アクセルオフで変な減速もしないが停車付近で変速ショックめいたものがかすかにある
アクセルペダルは軽めだがストローク通りにスロットルが開いてる感じはする
ブレーキペダルはほどよい重さだがぬるっとしてて効き始めがわからないながらも踏んだ分だけ効いてる
- MTモード
レバーを右に倒すとSレンジ、そこからパドル操作するとMTモードで、それまでのDモードとまったく別物になる
このギミックがその気にさせる演出として楽しい
回転数が上がってメカノイズやマフラー音がそこそこ聞こえてくる
エンジンブレーキも意図的に効かせられるようになる
操ってる感があってとても楽しい
スポーツ走行を楽しみたいときに適してる
- 内装
チープ
特にナビモニターが収まるフードの質感が厳しい
シフトレバー、サイドブレーキは操作感も厳しい
ドアの内側にあるグリップは角度が悪く乗り降りするときに使いにくい
オープン時には当然車内にほこりが入るので掃除することになるのだが、ピアノブラックのパーツは雑に掃除すると傷になる
また、ダッシュボードのパーツの合わせ目に汚れがたまってみすぼらしくなる
ウィンドディフレクターがアクリル板?なので傷が目立つ
- 燃費
18km/Lぐらいが標準的な燃費らしいのだが今回は約25km/Lという自分からすると驚異的な燃費で、維持費という観点からはかなり惹かれた
- 総評
電動ハードトップの軽スポーティカーという唯一無二の存在感
MTモードと電動ルーフで日常と非日常を気軽に行き来できる個性的な車
走りに関してはとても楽しい体験が出来たし維持費の安さもたいへん魅力的
あとはポジションが出せるかどうか、内装のチープさを許容できるかどうか